古都鎌倉には、歴史と文化が息づく数多くの神社仏閣が点在しています。鎌倉時代の面影を今に伝えるこれらの寺社は、四季折々の美しい景観とともに訪れる人々を魅了します。
鶴岡八幡宮
鎌倉の象徴とも言える鶴岡八幡宮は、源頼義が1063年に創建した由緒ある神社です。源氏の氏神として、また武家の守護神として崇められてきました。大石段から見上げる本宮の荘厳な姿は圧巻で、特に桜や紅葉の季節には多くの観光客で賑わいます。境内には源頼朝の墓や鎌倉国宝館もあり、鎌倉の歴史を深く知ることができます。
鎌倉大仏(高徳院)
高徳院に鎮座する鎌倉大仏は、1252年に完成した国宝に指定されている青銅製の阿弥陀如来坐像です。高さ約11.3メートル、重さ約121トンの堂々とした姿は、時代を超えて訪れる人々に深い感銘を与えます。かつては大仏殿に安置されていましたが、現在は露座となっており、穏やかな表情で参拝者を迎えてくれます。大仏の内部は有料で拝観することもできます。
長谷寺
長谷観音として親しまれる長谷寺は、浄土宗の寺院で、本尊は十一面観音菩薩です。733年に開創されたと伝えられる歴史ある寺院で、高さ9.18メートルの木造観音像は国宝に指定されています。境内からは鎌倉の街並みと相模湾を一望でき、特に紫陽花の季節には「あじさい寺」として多くの参拝客が訪れます。美しい日本庭園や大きな岩窟も見どころです。